ほとりのかほり

〜大人も子供も〜

2018年上半期ベストソング 国内

10. んoon-Freeway


んoon - Freeway【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

「フーン」という読み方も最近まで知らず。目がチカチカするほど気持ち悪い配色のMVに気を取られがちだが、肝心の曲はクリーントーンの楽器隊にメロウな女性ボーカルが乗っていてとてもクール、そしてダンサブル。

 

9. 土岐麻子-Black Savanna


土岐麻子 / Black Savanna

アルピーのラジオにゲスト出演して話題になった土岐さん。アルバムの一曲目のこの曲聴いてビビった。PARKGOLFのやつでも思ったけど、日本人が日本で製作した音像じゃないな、、って感覚。なにか壮大なテーマを思わせるイントロから、展開するAメロでも軽やかなボーカルの裏でしっかりと重めなビートを刻んでいて、最後までビートが冷めることなく聴ける。

 

8. 小袋成彬-Selfish


Nariaki Obukuro - Selfish

with宇多田ヒカルのやつもよく聴いたけどやっぱりこっち。フランクオーシャンからの影響をある意味従順にアウトプットした、日本で最初のアーティストだと思う。曲を通して大きなビートやテンポの変化もなく、声やリリックが素直に耳に入ってくるところがツボだった。あと単純にいいメロ。この曲が強すぎて、アルバム全体としてはうむ、、って感じ。

 

7.KIRINJI-非ゼロ和ゲーム


KIRINJI『愛をあるだけ、すべて』アルバム・ダイジェスト映像

ただひたすら「非ゼロ和ゲームって何?知らねぇの?ググれよ」って言ってるだけの曲です。それだけです。それだけのテーマでこんなに癖のある世界観を表現できるキリンジ恐るべし。無機質なキリンジ大好きです。

 

6. lyrical school-つれてってよ


lyrical school「つれてってよ」

リリスクの最新アルバムは本当に良くて、この曲か常夏リターンか結構悩んだけど、やっかりこっちかな、、って感じで。ドアタマから「明日急に世界が終わる可能性があるなら〜」って歌詞は反則、、リリスクはアイドルという枠を飛び越えてもっと「日本語ラップ」として定着すべきグループだと思う。

 

5. サニーデイ・サービス-雨はやんだ 

 曽我部さんもフランクオーシャンの「Blonde」を今まで生きてきて一番のアルバムだと絶賛していて、その影響が如実に出たアルバムがこの『the CITY』だと思う。だから全体的に暗く澱んだイメージが漂っていて、正直あまりアルバム自体は好きになれないのだが、この曲には驚いた。フィーチャリングの尾崎友直のポエトリーリーディング風のラップがとにかく心地いい。幼少期や学生時代、さらには人間としての生と死のテーマまでもがテーマとなった歌詞を、不穏に繰り返されるビート上でやさしく囁いている。再結成以後で一番好きな曲かもしれない。

 

4. カネコアヤノ-祝日


カネコアヤノ - 祝日

ギター一本と歌声でここまで表現できる女性の歌い手は彼女だけだと思う。やさしく寄り添ってくれるような瞬間もあれば、鬼のような表情で突き放されてしまう、ここまで両極端の感情を表現できる声が羨ましくてしょうがない。いつかライブ必ず観に行きたい。

 

3. 22/7-シャンプーの匂いがした


22/7 - Shampoo No Nioi Ga Shita

このサムネ、普段だったら絶対開かない動画だ。この前横浜アリーナに観に行ったイベント(乃木坂アンダー、BiSH、でんぱ組)のオープニングアクトがたまたま彼女たちで、ギリギリこの曲だけ聴けたんだけど、すごいいい曲でした。聴けば分かります。秋元康はこの曲で新たなゾーンを発見したと思う。

 

 

2. Mom-Kiss


Mom / Kiss

最近Twitterで少しづつバズり始めてるトラックメイカーMom君の出来立ての新曲。ご覧の通りキテレツ大百科の「はじめてのチュウ」をオマージュしたこの曲は、原作のキューティなポップ加減を失うことなく、むしろ現代向けにノスタルジックに解釈されていて、聴いた途端に懐かしさが止まらなくなる。アニマックスみてたなあ。。

 

1. くるり-その線は水平線


くるり - その線は水平線

圧倒的にエモーショナルで快楽的。THE PIERから上海蟹くらいまで、多国籍なムードを醸し出していたくるりが2018年に産み落とした奇跡みたいに純粋な「くるりサウンド。これ以上速くても遅くてもダメなBPMだし、全体どこをみても一切無駄のない洗練された音像。これがくるりなんだなあと改めて思い知らされたような曲。